国道367号線  −その2−

 ロケットのような京都タワーがそびえたつ。日本を代表する古都、国際観光都市である京都には似合わないな、と、ずっと前から思っていた。が、もう見なれてしまった。
 京都駅前から、烏丸(からすま)通りを、まっすぐに北上する。途中、右手に京都御所がある。年2回ほど一般公開の時期があり、その時期は大いに賑わう。が、宮内庁に申し込めば、いつでも参観ができる。ただし、郵送で3ヶ月前から1ヶ月前までのあいだに、窓口で1週間前までに、申し込む必要があるが。

 同志社大学の前を通る。私は、東京のキリスト教系大学出身なので、同志社とは交流があった。ちょっと懐かしい。
 さらに北にすすんで、烏丸北大路という交差点を右折する。京都地下鉄の「烏丸線」が地上に出ている。烏丸線の終点は、「国際会館」である。近年では、「地球温暖化防止京都会議」が1997年12月に開催された。「京都議定書」は、その後、時事用語となった。
 高野川を渡ったところ左折。さらに花園橋を右折し、ようやく京都市内を抜ける。ここからが若狭街道、通称「鯖街道」だ。なかなかややこしい。
 要するに京都は条里制、つまり碁盤の目状の道路になっているので、郊外に出るには、何回か曲らなければいけないわけだ。それに対して東京は、基本的には日本橋を中心にして放射環状の道路になっているから、郊外に出るには街道をまっすぐに進めばよい。どちらが都市計画として優れているかは、単純に比較はできない。少なくとも外から来た者にとっては、京都の方がわかりやすい。烏丸通りを北にすすみ、丸太町通りを西に、というように、進むことができる。東京では、銀座から新宿までの道順を、地方から来た人に説明するのは非常に難しい。

リンク
京都タワー
ウェブタウン京都
京都御所の参観方法  (宮内庁Webページ)
バーチャル京都御所
京都御所  (「魚の目」あきにょさんのページ)
同志社大学


 叡山電鉄とならんで走る。右手には修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう)がある。後水尾天皇によって作られた離宮である。
 私は歴史に詳しくないので、後水尾天皇がどのような人物なのか、よく知らない。だが、修学院離宮は非常に趣味の良い、美しい空間なので、ぜひ写真を撮ってみたい、とずっと前から思っている。が、いまだに実現していない。修学院離宮は一般公開をしておらず、見学には手続きが必要なのだ。
 結局、今回も参観の申し込みは出来なかった。申し込みは郵送で1ヶ月前まで、窓口で1週間前までだが、ふだん仕事に追われている人間が、そんな先のことを考えてはいられないのだ。
 まあ、仕方がない。行ってみたいと思ったときから、旅は始まっているのだ、と思うようにしている。

リンク
修学院離宮の参観方法  (宮内庁Webページ)
叡山電鉄


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